訪問看護ステーションマハロの精神科訪問看護の考え方
元々看護師は問題解決思考で看護の実践を展開が得意で、問題点をピックアップして解決しようと日々頑張って看護を展開していきます。
ですが、精神科訪問看護としての関わりは、利用者さんが自分自身を客観視できるようになるためのアプローチが必要になってきます。
例えば、利用者さんが「優しい自分でありたい」と言われたとします。
しかし、利用者さんの精神症状が悪くなってしまったとき、やさしいと思える行動が少なくなってしまうこともあります。
そんな時、「あなたが優しい人だと思っています」「今は症状が悪化していて余裕がなくなってしまっているだけですよね」と理解的態度で接していき、後日、落ち着いてからゆっくりと話していくようにして対処をしていきます。
どのような状態になったとしても、利用者さんがあり続けたい姿を見続ける。つまり、「信じ抜くこと」を大切にしています。
また、精神疾患は症状が目に見えるものばかりではないので、利用者さん自身が自分の変化に気づくのが難しいものです。
幻聴などの症状はなくならないかもしれない、しかし、それを含めてどうしたら自分自身をコントロールできるのか自分の病気との向き合い方を利用者さん自身が気付いていき対処方法は一緒に考えていくことは精神科訪問看護の大切な役割と考えます。
精神科看護師として原因と解決法を一緒に考えて、行動もサポートしていき、多方面から利用者さんを支持していくこと、そして共創していくことがマハロの目指す精神科訪問看護なのです。
マハロ職員として、利用者さんとその家族、そしてスタッフも自分らしく、共に成長できる関係を大切にしていきます。
そのためにはどんな自分でいたいのか、またあり続けたいのかというところを共有していきます。
そして、病状や事態を直視するのではなく周辺から「良かった」をみつけていき、それを利用者に繰り返し伝えていきます。すると利用者の心の中から「自律」の思考が芽生えてきます。
ここから最終的には「自立」というゴールを目指していきます。